相模国準四国八十八ケ所 寒川町 七ヶ所まいり(71番~77番)

相模国準四国八十八ケ所を開所するにあたり、鵠沼・普門寺の住職・善応は、なぜ、弟子の浄心を四国へ派遣し、各霊場の砂を持ち帰って湘南地方の寺々88箇所へ納めたのでしょうか。
それは、「お砂踏み」に由来するのかもしれません。

「お砂踏み」とは、(一社)四国八十八ヶ所霊場会のホームページ
http://www.88shikokuhenro.jp/
によると、
お砂踏み(おすなふみ)

お砂踏みとは、四国八十八ヶ所霊場各札所の「お砂」をそれぞれ集め、その「お砂」を札所と考えて「お砂」を踏みながらお参りすることです。そのご利益は、実際に遍路をしたことと同じであるといわれております。江戸時代には、四国八十八ヶ所霊場を模し新四国、島四国、八十八ヶ所などと呼ばれる四国八十八ヶ所各札所のご本尊さまと「お砂」を安置するうつし霊場やお砂踏み道場などが日本全国に数多く造られました。
とのことです。

「四国霊場七ヶ所まいりと寒川町」については、
https://samukawaguide.blogspot.com/2019/06/blog-post.html
でご紹介しましたが、今回は、四国の71番から77番についてご紹介します。

71番 弥谷寺

階段が多く(500段以上あります)、麓まで車を使っても、なお歩く距離(階段)がそこそこあります。普通に登って20分はかかります。
本堂まで登ると景色が良いです。
108段の連続階段
本堂からの眺め

寒川町の71番観護寺は今はなく、弘法大師座像は安楽寺にあります。観護寺があった場所は少し高くなっていますが、弥谷寺とは比ぶべくもありません。

72番 曼荼羅寺


73番 出釈迦寺

寺の境内から50分ほど登った場所にある捨身ヶ嶽禅定まで行ければよかったのですが、本堂で参拝して次へ進みました。

寒川町の73番神照寺は寒川神社の西側にありましたが、今はなく、弘法大師座像は西善院にあります。西善院の弘法大師座像については、下記をご覧ください。

西善院の相模国準四国八十八ケ所62番、73番弘法大師座像
https://samukawaguide.blogspot.com/2019/06/6273.html

74番 甲山寺(こうやまじ)


75番 善通寺

唐より帰朝されたお大師さまが、御父の寄進した四町四方の地に、師である恵果和尚の住した長安・青龍寺を模して建立したお寺で、大同2年(807)臘月(陰暦12月)朔日に斧始めを行い、弘仁4年(813)6月15日に落慶し、父の諱「善通(よしみち)」をとって「善通寺」と号したと記されています。(「(一社)四国八十八ヶ所霊場会」ホームページより)

寒川町の75番宝塔院は岡田3丁目にありましたが、今はなく、弘法大師座像は安楽寺にあります。善通寺は四国八十八ケ所でも中心的なお寺です。なぜ宝塔院が75番に選ばれたのか不明です。

76番 金倉寺(こんぞうじ)


77番 道隆寺

大師堂の前に弘法大師の前にひざまずく衛門三郎の像がありました。
衛門三郎が弘法大師に巡り会えたのは杖杉庵です。
衛門三郎については下記をご覧ください。
https://pilgrim-shikoku.net/shosanji-dainichiji-joshinan

弘法大師と衛門三郎